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名大ファミリーにクローズアップ

「準備から帰国後まで留学体験をフルサポート」

今回は名大生の留学をきめ細かにサポートする海外留学室の岩城奈巳教授にお話を伺いました。
名大ならではの留学プログラムのご紹介やコロナ禍での取組み、留学を通して感じる学生の成長等についてご紹介いただきます。


国際機構 国際教育交流センター/海外留学室
教授 岩城 奈巳 先生

~人生を変えた海外での経験を次の世代へ~

父の仕事の関係で小学校から高校まで米国のミシガン州とケンタッキー州で過ごしました。米国で過ごした経験がなければ今の私は存在しないといっても大袈裟ではありません。良い友人、先生に恵まれ、日本と異なる学校生活を大いに楽しみ、一から学んだ英語も全く苦になりませんでした。タイムマシンで過去に戻ることができると言われたら間髪をいれず米国時代を選択し同じ経験を繰り返したい、それくらい充実した日々でした。将来の仕事を考えるようになったとき、海外赴任を伴う企業、語学を活かす職種など幅広く選択肢はありましたが、経験も語学も活かすことができる大学教員の道に進むことを決め現在に至ります。名大生に海外に目を向けることの大切さを伝え、日々やりがいを感じながら学生指導をしています。

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~名大から世界へ!はじめの一歩を応援~

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海外留学室での相談の様子

海外留学室では、すべての学部・研究科、学年(学部生・大学院生)を対象に留学指導をおこなっています。留学は、短期留学・交換留学・学位留学など目的別に多様な選択肢があり、さらに渡航期間も時期も様々です。そこで、一人ひとりの希望に沿った留学が実現できるよう、専任教員が個別相談を通したきめ細やかな指導を行っています。
また、個別相談以外にも、毎週火曜日のお昼休みに開催している「留学入門セミナー」で留学計画のはじめの一歩をサポートしたり、留学経験者による体験談の発表会を開催しているほか、語学力向上のため「留学準備講座」も行うなど、年間を通して100件を超える説明会・ワークショップ等を開催しています。特に体験談発表会は、直接先輩の話を聞くことができるため、毎回多くの学生が参加しています。

~安心していける、「名大ならでは」の留学を目指して~

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新規協定校のオランダ・ラドバウド大学でワーキングランチ

定期的に学生を派遣する協定校を訪問し、寮、大学の雰囲気、街の様子、安全面等を確認して学生が安心して渡航できる環境作りもしています。どの協定校を訪問しても丁重なおもてなしを受けて恐縮してしまうことも。協定校からは現地学生との交流を積極的にして欲しいと名大生への期待が大きいことも感じます。それぞれの協定校に魅力があり、素晴らしい大学ばかりです。
また、名古屋大学の取り組みを国内外に発信していくことも大切な業務の一環です。長年にわたって、海外協定校で構成される国際学術コンソーシアムの副室長を務めており、基調講演等で名古屋大学の留学プログラムを紹介する機会もいただいています。副室長になった当初は、他大学の学長、副学長と肩を並べて登壇することにとても緊張していました。いまではすっかり慣れ、こうした機会に名古屋大学のアピールポイントをどんどん伝えています。

~ポストコロナの留学を見据えた「i留学」でコロナ禍でも充実の留学体験をお届け~

大学における教育の国際化、世界を牽引する人材の育成を進めていくためには渡航できない現状を理由に国際交流を含む教育を止めてしまうことはできません。海外留学室では海外協定校が実施しているオンライン留学の質・内容を調査し、多くのプログラムの中から名大生に合ったオンラインプログラムを渡航留学の代替として活用していくことにしました。
国境が開いた後の留学準備としてオンライン留学を紹介したところ、多くの学生が興味を示してくれました。参加した学生たちは、渡航出来ない状況を悲観せず、現地の学生との交流会やオンラインイベントなどにも積極的に参加して楽しみ、それぞれオンライン留学の良さを見つけ充実した時間を過ごす事が出来ました。コロナ禍以前から渡航自体を躊躇していた学生の「お試し留学」としても渡航を伴わないオンライン留学は成功したと思っています。
一方で、オンラインでは限りがあると思い込んでしまい参加を見送った学生がいることも事実です。今回参加した学生の体験発表会等を通してオンライン留学でも学びは多く、国際交流も十分可能であることを伝えていけたらと思っています。
名大生になったら留学すると希望を持って入学した学生はとても多くいます。彼らが渡航出来る日まで留学へのモチベーションを維持出来るよう丁寧な情報発信をしていきたいと思います。

~「留学は強みになる」を実感する学生の成長~

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国際棟で学生と談笑することも

留学を通して学生の成長を直に見ることができるので、その点に一番のやりがいを感じます。例えば、何もわからない状態で来室した学生が少しずつ準備を進めて無事留学する一連の過程を見たり、留学の準備は十分できているのに不安そうに渡航した学生が帰国後後輩に向けて留学経験をハキハキと話している姿を見たりすると嬉しく思います。
また、就職に役立てるために留学するわけでは決してありませんが、留学したことで選択肢が増え、経験が評価され希望職種から内定を得る学生がとても多いように思います。ある学生は第一希望に内定したと報告に来てくれた際、最終面接で自身の経験について発表したが、留学先で唯一の日本人として現地の学生と教授に向け何度も英語で発表してきたので全く緊張せず堂々と話すことができた、これも留学経験があったからだと言っていました。
海外留学室での指導は研究室やゼミとは異なりますが、卒業後も近況を知らせてくれる学生が多くいます。彼らの中で海外留学室も大学の思い出の場所のひとつとして大切に思ってくれていることがわかり、とても嬉しいことの一つです。

~「名大ならでは」の留学プログラムをより多くの学生へ~

名古屋大学からの留学は、プログラム内容、専任教員による丁寧な指導、資金面の支援なども含め、大変充実しています。最終的に留学に行く・行かないは学生個々が決めることですが、まずは学生に留学の魅力と充実した制度について理解を深めてもらう工夫をさらに充実させていきたいです。日々SNSを通して留学情報を発信していますので、学生も積極的に情報をとりにいってほしいと思います。引き続き、名大生にとって魅力的な派遣プログラムの研究・開発し、「名大ならでは」と思ってもらえるようなプログラムを提供していきます。
名古屋大学基金では、ポストコロナでの海外派遣学生を支援する「名古屋大学基金」とコロナ禍での「i留学(オンライン留学)」への参加を支援する「Withコロナでのキャンパスライフ応援事業(基金)」を設置しております。基金をとおしてWithコロナ・ポストコロナの留学へのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。